ポチ小屋の温度・湿度データ
最終更新日:2009年3月11日
寒い季節、一番気になることは温度です。 一番寒い時期では外気温が-10℃くらいまで下がることがあるので、もし床下の温度が氷点下に下がった場合は水道管が凍結・破裂する恐れがあります。しかし、ポチ小屋を出るたびに全ての水道管の水抜きをするのはとても面倒です。水抜きが必要なのは外水道、キッチン、洗面台、トイレ1階・2階、お風呂。 外水道だけ水抜きして、後は面倒なので水抜きしないことにしました。不在期間の室温がどこまで下がるかわからなかったので、とりあえず夜中から朝まで毎日エアコンで暖房することにしました。床下暖房もタイマー設定できるのですが、もし何かの理由で長期間ポチ小屋に来られなくなった場合は灯油を使い果たす危険性があるため、床下暖房ではなくエアコン暖房をタイマー設定しました。 しかし、ポチ小屋の建築をお願いした株式会社アライが「おんどとり」を貸して下さることになり、ポチ小屋の内外の温度や湿度の変化を調べることができました。 「おんどとり」は温度と湿度を一定間隔で測定し、半年分のデータを保存できるものです。 「おんどとり」の設置場所は、 1階リビングテレビ台(床から約20cmのところ) 1階キッチンの床下 2階 外 以上、4箇所です。 結論から言うと、ポチ小屋はたとえ外気温が-10℃まで下がることがあっても2週間までなら(2週間以上空けたことはないのでそれ以上の期間については不明)屋内の温度が氷点下に下がることはなく、特に水道管のある床下は屋内で一番温度が高く、温度の変化が一番緩やかであることがわかりました。 従って、ポチ小屋を出て自宅に帰る時は屋内の水道管を水抜きしなくとも凍結・破裂する恐れがないため、不在期間中エアコンで暖房することを止めました。 |
温度データによる高断熱性の証明 |
一番寒かった週の温度変化をグラフで示します。 また、温度と湿度の最高・最低・平均値を表で示します。 |
暖房: グラフで薄ピンクの範囲(←暖房→で示した部分)は暖房をつけていた時間帯です。 このうち、ポチ小屋に入った日(1月16日と1月23日)の夕方から就寝時まではエアコン、床下暖房、薪ストーブの3種類の暖房器具を使用しました(目標温度:20℃)。 就寝時以降は床下暖房(設定温度:20℃)だけ。但し、翌日以降は朝10時頃から午後3時頃まで床下暖房を停止していました。 |
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グラフを見てわかる通り、暖房を切ってポチ小屋を出た後、次のポチ小屋入りまでの間、1階リビングと2階の温度は外気温の変動に伴って幾分上がったり下がったりしながら、ゆるやかに下がっていきます。 また床下の温度も同様にゆるやかに下がっていきますが、1階リビングや2階のように上下動を伴わず、屋内で温度が一番高く安定しています。ポチ小屋が足元から深々と冷える感じがしないのはこのためではないでしょうか。 断熱性の低い家ほど、この温度グラフは急な勾配で激しく揺れ、外気温に近い形を示すでしょう。 このようにポチ小屋の温度変化はゆるやかで、断熱性が高いことが示されました。 さて、冷暖房を入れていなければ、いずれ屋内の温度は外気温と等しくなるわけですが、断熱性の高い家ほど外気温に近づくまでの期間が長いと言うことになります。 だいたい1〜2週間に1回のペースでポチ小屋に行っていますが、午後6時くらいにポチ小屋に入った時の外気温と室内温度の差はおおよそ8〜10℃くらいあります。1〜2週間、暖房をしていなくてもポチ小屋は外気温との差を十分維持しています。 一方、埼玉の自宅(築12年)は、金曜日の夕方に暖房を切って出かけ、日曜日の午後4時頃に帰宅すると、リビング(テーブル上)の温度と外気温との差は2〜3℃。しかもテーブルの上と床の上とでは温度差が3℃。結局、屋内は2日間で外気温とほとんど同じになってしまいます。 ポチ小屋は1階と2階の温度差が1〜2℃。埼玉の自宅は1階リビングのテーブルの上と床の上の温度差が2〜3℃、暖房を入れている部屋と入れていない部屋の温度差は8〜12℃。 このようにポチ小屋と自宅との温度差を表にまとめると下のようになります。 |
ポチ小屋と自宅の違い(冬の温度) | ポチ小屋(群馬県昭和村) | 自宅(埼玉県) |
家を空けた後の 外気温と室内温度との差 |
1〜2週間空けた後、午後6時頃の温度差はおよそ8〜10℃ | 2日間空けた後、午後4時頃の温度差は およそ2〜3℃ |
家の中の温度差 | 1階と2階の差:およそ1〜2℃ | リビングテーブル上(75cm)と床との差:およそ2〜3℃ 暖房を入れている部屋と入れてない部屋との差:8〜12℃ |
早く、埼玉の自宅も建て替えたいです。
夏にまたデータを載せたいと思います。