これから犬を飼う方へ

 このページは長いですが、最後までお読み頂けると幸いです。
ダメ飼い主でごめんなさい
 私はダメ飼い主です。無知で勉強不足なためにポチくんに可哀想なことをたくさんしてきました。飼い主失格かも知れません。それでも一度ポチくんが我が子になったからには飼い主を止める訳にはいきません。反省すべき点は反省し、これから先、ポチくんが幸せに暮らしていけるように努力していかなければならないと思っています。
 人にアドバイスできるような飼い主ではありませんが、それでも9年以上ポチくんと暮らして分かってきた犬の気持ちやワンコ仲間からもらった有用なアドバイスをもとに、これから犬を飼おうと考えている方へお話ししたいことがあります。
 犬を飼う前に読んで頂ければ幸いです。
犬は人間が生活スタイルに合わせてつくってきた動物
 ご存知のように犬の祖先は狼ですが、犬は人間が自分達の生活のために造り出した動物です。現存する犬類の大半(多分80〜90%)はここ100年くらいの短い間に人間が狼を出発点として交配を重ねて造り出したそうです。猟師は狩猟に使うための犬、牧畜をしている人は牧畜に使うための犬、愛玩犬が欲しい人のために抱っこしたり撫でたりするのに相応しい犬がつくられてきました。従って、犬種によって性質が異なります。
 人間は自分達の生活スタイルに合わせて一緒に生活するために犬をつくってきました。逆に言えば、犬は人間と一緒に生活するために存在します。
 犬の立場で言うと、犬には人間が必要で、人間と一緒にいると幸せで、人間と一緒に何かをすることが楽しくて、人間から誉められるとすごく嬉しいのです。それでは、その反対は???? 犬が人間と離れたところに置かれて、人間にあまりかまってもらえなかったら???
犬は小さい人間の子供と同じ
 犬は一人(一匹)にされるととても寂しくて不安に感じます。気が狂った様に泣き叫ぶこともあります。
 病気にならない限りいちいち食べ物を口に運んであげる必要はないですが、飼い主が食べ物を与えてあげなければ食事ができません。病気になったら飼い主が病院へ連れて行ってあげなければ、自分で病院に行くこともお薬を買うこともできません。いずれも人間の赤ちゃんと同じだと思います。
 犬は言葉が話せないのでキューキューとかワンワンと鳴きます。人間の赤ちゃんならオギャーオギャーと泣きますが、泣き方の違いで意思を伝えようとしているのはどちらも同じでしょう。
 犬でもたくさん話しかけてあげれば言葉を理解できなくとも表情や声色から話の雰囲気を理解できるようになり、表情も豊かになってきます。人間の赤ちゃんもたくさん話しかけてあげることで脳が発達し表情も豊かになってきます。
 犬を育てるのは人間の赤ちゃんを育てるのと似ていませんか。だから、犬を飼う以上は人間が身近にいてあげるべきだと思うのです。特に「家族」として飼うのであれば。
犬の十戒
 ワンコ飼いの間では「犬の十戒」という作者不詳の詩が広く知られています。
 犬の十戒は作者不詳ですが、もしかして犬が書いたのではないかと思えるほど、犬の気持ちが切々と書かれています。
 ゴールデン・レトリバーのえるちゃん(虹の橋へと旅立ちました)とえるままさんのホームページにこの犬の十戒の和訳があります。そこにリンクさせて頂きました。えるままさんありがとうございます。
 犬を飼おうと考えている方にできるだけ、いえ、必ず読んで頂きたいサイトです。
 なお、この犬の十戒をもとにした映画「犬と私の10の約束」が3月15日から公開されます。お時間のある方は映画もご覧になって下さい。 
室内飼いの勧め
 先ず、外飼い自体を批判するのではないことをご理解下さい。
 ただ、ご近所のひどい外飼いのワンちゃんを日々見ているがために、このページを書こうと思ったのは事実です。
 もしここまで読んで頂けたなら、なぜ室内飼いをお勧めするかご理解して頂けるものと思います。
 また、私がポチくんを飼い始める前にネットでワンコ仲間から室内飼いを強く勧められ、このことが後になってどれだけ私達とポチくんにとって役に立つありがたいアドバイスであったか良くわかりました。ポチくんを外で飼っていたら今みたいにこんなに楽しい生活は送れなかったと思います。
 私もポチ父もアレルギー体質でしたので、最初は庭で飼おうと考えていたんです。しかし、niftyのペットフォーラムの掲示板でそのことを書いた時、非常にたくさんの方が「外じゃなくてお家の中で飼ってあげて」と言う意見を述べられました。「アレルギーであるならコーギーではなく毛の抜けにくい他の犬種を」と色々教えてくれました。それで、飼いたかったコーギーと言う犬種は変えませんでしたが、外飼いから室内飼いに変えたんです。
 確かに、室内飼いの方が外飼いより面倒なことはたくさんあります。だけど、それは本来やるべき事。人間の幼子だったら「面倒」という理由で世話を手抜きにするでしょうか? 家族として迎えた以上は面倒な事でもやるべきではないでしょうか。 
外飼いだと?
 外飼いの場合、例えば、2007年の夏のような猛暑の季節。食餌を与えるために窓を開けるだけでもムっとした熱気にウっとくるでしょう。反対に厳しい寒さの季節、ご飯の時に餌皿を置いたらさっさと家の中に戻りたくなるのではないでしょうか。またわざわざ厚いコートを着て、犬の相手をするために庭に出る気がするでしょうか。だとしたら、エサや散歩の時間以外に、外に出てどれだけ犬の相手をしてあげられるのでしょう。もし、食事と散歩の時以外に人間と触れ合うことがなければ、犬は何のために飼われているのでしょう?
 また、窓を開けるだけでムっとくるような熱気の中、あるいは身も縮む冷気の中に犬は一日中外に置かれるのです。犬小屋の位置を変えたりよしずをかけたり敷物を敷いたりと工夫はできるでしょうが、極端な気候の場合、その工夫には限界があります。「犬は毛皮を着ているから寒くても大丈夫」と言う人がいますが、ならば人間が分厚いゴージャスな毛皮を着たらその寒い外に一日中いられるのでしょうか? ただ「生きていられる」と言うだけで決して快適ではありません。そこにいたいとは思わないと思います。
 早くに母犬から離された仔犬は母乳から受け継いだ免疫が切れていますので、外飼いの予定でもワクチンが終わって免疫がつくまでは家の中で飼わなければなりません。当たり前のことですが、土の中には毒性の強いウィルスがたくさんいるから免疫がつくまでは仔犬を土の上におろしてはならないのです。免疫がついた後(最後のワクチンから2週間後くらい)、それまで家の中で飼われていたのに、外に置かれた仔犬はどんな思いをするでしょう。非常に薄情で冷酷に感じているのではないでしょうか。免疫がつくつかないに関係なく、最初から外に仔犬を置いている人がいますが、そんなことは言語道断です!
 人間社会の中で犬が暮らすには確かに人間と犬は区別しなければなりません。でもそれは「マナー」の点での区別であって、「命を養う」点での区別ではないと思うのです。
 目が届きにくいか、あるいは外に出た時以外全く目が届かない状態だと、犬の具合が悪くなっても発見が遅れます。また、庭にした糞やオシッコの微妙な変化に気が付くことができません。
 外飼いだとつけがしにくいです。犬は悪いことをしたらちゃんと注意しなければしつけが入りません。だけど、事をやらかしてから3〜5秒の間に注意しないといけないのです。それ以上、時間が経つと先に何をやったのか忘れてしまうので、叱っても何で叱られているのか理解できません。また、叱るためには悪さの理由がわからないといけませんが、外の状況が良くわからない状態では悪さの理由もなかなかつかめません。 
室内飼いだと?
 ポチくんの話。いつも可愛い姿を見ていることができ癒されます。ゴロンと寝転がっている姿だけで癒し効果十分。それにいびきが聞こえてきた時には、テレビの音量を落としてポチくんのいびきに聞き入り、ポチ父といつもクスクス笑っているんですよ。
 空き缶を捨てる時には空き缶専用のゴミ箱を開けてくれます。遠いところから走ってきてでもゴミ箱を開けてくれます。
 電子炊飯ジャーのフタを開けるたび、ジャーの下にやってきてヨダレをタラ〜っとたらします。
 私がポチ父とお話ししている時に、間に割り込んできます。何をするにもポチくんは一緒じゃないといやなんです。仲間はずれは許せないんです。
 忙しくてかまってあげられない時、ちょっとでも触ったり声をかけるようにしています。
 お掃除中、モップを掛けていて目が合うとポチくんはお腹を見せます。「ポチくん、ゴロン上手だねぇ。」と言ってお腹をコチョコチョ。キッチンで洗い物をしている時、ポチくんがわざわざキッチンから遠い窓際に行って私に見えるようにこっちを見る時があります。「あっ、ポチくん、みっけ!」て言うと、喜んでキッチンに走ってきます。ポチくんが窓際で外を見ようとする時、レースのカーテンを頭に被ることがあります。そういう時はポチ父と「あれ〜、ポチくんがいないねぇ。ポチくんどこかなぁ」って言うと、顔を見せます。そんな時「あ〜、ポチくんいたねぇ」って話かけるんですよ。
 我が家は平日の朝以外、歯磨きはテレビ前のソファに座りながらします。歯磨きの時もポチくんを足下か横に座らせて体を撫でてあげます。
 こんな風に、忙しくてわざわざ時間を割いてあげることができない時でも、お掃除をしながら、炊事をしながら、歯磨きをしながら、テレビを見ながら、、、、「ながら」で撫でてあげたり話をしたりすることができるのは、大きなメリットだと思います。
 ある時、ポチくんが私の足をツンツンと鼻でつついたことがありました。「ん?」と言って目を合わせると、ポチくんはタタタっとキッチンへ歩いて行き、私をキッチンまで誘導したんです。そこで「ハッ!」と気づきました。ご飯を上げるのを忘れていたんです。
 天候が悪くて散歩に出られない日、自分が散歩に出たくて、同じように私を鼻でつついて玄関まで誘導したことがありました。
 ポチくんはこんな風に意思を伝達します。外飼いの場合、意思の伝達方法はおそらくほとんどが吠えることでしょう。
 前立腺肥大症に起因する膀胱炎の時、血尿が良く出ていましたが、血尿が出ない時でもオシッコの中に黒い細かい砂粒状の物が見られました。獣医さんに聞いてみると、その黒い砂粒状の物も血尿の一種なんだそうです。なのでペットシーツの上にオシッコと一緒に黒い砂粒状の物を見たら「あっ、血尿だ!」ってわかりました。庭でオシッコをしたらそんな砂粒状の血尿なんて気が付かないですよね。嘔吐する時も食事をしてから時間が経つと、黄色い胃液しか出ないことがあります。その黄色い胃液も外の土の上では気が付かないかも知れません。
 ウンチは臭いですが、ウンチをする姿はミョーに可愛いです。リビングにトイレがあるので、トイレでのウンチングスタイルを楽しく見ることができます。ウンチをする時、後ろ足でトントンと四股を踏みます。それがメチャメチャ可愛い!
 ハウスの敷物が汚れてきても面倒だと思って掃除をさぼることがありますが、同じ場所で過ごしているのであまりに汚くなるとさすがに自分が気持ち悪い。なので適当なところでハウスの掃除をします。犬って案外きれい好きなんですよ。ハウスの掃除をしているとポチくんは最初のうちは大人しく待っているのですが、いよいよ掃除が終わりに近づくと立ち上がってハウスの前で待ちかまえ、最後にきれいになった敷物を入れると、すぐにタタタっとハウスに入るのです。きれいになったことが理解できているみたいだし、何よりも清潔なハウスが好きなんですよね。同じ場所に住んでいるので、あまり汚くなり過ぎないうちにハウスを掃除してあげられます。 
人間の都合
 人間が「主」で犬が「従」の関係なので、どうしても人間の都合に合わせてもらわないといけない部分もあると思います。
 その都合は、一緒に暮らす年月が長くなればなるほど多くなってきます。その理由は、飼い主の最初のやる気が失せてくるのも一因だと思います。最初は犬のために考えやってあげていたことも、そのうち「忙しいから、まっ、いいかぁ」で済まされることが多くなってきます。程度の多少はあるにせよ、年月が経つとどうしても人間の都合が多くなってきます。
 だからこそ最初が肝心なのではないでしょうか。最初から身勝手な人間の都合を優先するのであれば、なぜ犬を飼うのでしょう? 面倒なことはなるべく避けてただ自分が癒されたいから? それならば、その飼い犬の命はどれほどのものなのでしょうか。
 犬は感情を持つ生き物であると言うことを十分理解して飼わないと、お子さんのいるお家では「命の大切さ」を教えることはできないのではないでしょうか。なるべく犬の立場に立って犬の気持ちを理解した上で飼い方を決めて頂ければ幸いです。
 それから、「私なりに可愛がっている」って言う人がいます。それが言い訳や言い逃れに使わなければいいのですが。
 そしてもう一つ、人が来たら吠えてもらうためだけの「番犬」として飼うのは止めて欲しいと思います。犬が生き物であることを無視した飼い方ではないでしょうか。ただ番犬として飼うのなら、防犯グッズを揃えたり警備会社と契約したりする方がはるかにお金も手間もかからないと思います。
お詫びとお願い
 外飼いの全てが悪い訳ではありません。お気を悪くされた飼い主さんがいらっしゃればお許し下さい。
 外飼いか室内飼いか迷っておられる方はぜひ室内飼いを、外飼いと決めている方でも考え直す余地が残っている場合は、ぜひ再考をお願いします。お伝えしたかったことはそのことです。
話は前後しますが、犬を飼うことを決める前にもう2つ考えて頂きたいことがあります。
アレルギー体質の方や小さいお子さんがいるご家庭、これから赤ちゃんが産まれる家庭
 犬を飼ってアレルギー反応が出たために犬を手放さなければならなくなったと言う話は実際に良くあります。
 特に、赤ちゃんや小さいお子さんの場合はただでさえ手が掛かるのに、アレルギー反応が出ればなおさら犬に時間が割けなくなります。またアレルギー反応が命にかかわるような状態になれば、犬を飼えなくなる可能性も出てきます。このようなご家庭では犬を飼うことを慎重にお考え頂きたいと思います。
子供のおねだりに負けず、最終決定は親
 「絶対にちゃんと面倒見るからぁ」と言う子供の言葉はほとんどの場合信用できないです。最初はちゃんと面倒を見たり遊んだりしていますが、ご近所の例では1ヶ月ももたなかったと思います。だいたいは1年持たないです。
 その場合、何がなんでも子供が言った約束は果たさせるべきです。それをさせなければ「命の大切さ」を教えることはできません。ただ動くオモチャを買い与えたのも同然です。
 しかし、子供に約束を果たさせることもできず、他の者が代わりに大切に育てることをしなければ、犬はどうなるのでしょう?
 このような事態に至った場合、最終的に責任を負わなければならないのは親ではないでしょうか?
 従って、どんなに子供が犬を飼って欲しいとせがんでも、犬を飼うかどうかを最終決定するのはやはり親であるべきだと思います。子供のおねだりに言い負かされることなく、親御さんが責任を持って犬が幸せに暮らせるように飼うことを決心してから、子供にOKを出すのが良いのではないでしょうか。。
 犬を飼うことが決まったら
犬をどこからどのように迎えるか?生体展示販売反対運動−
 愛犬家の間で生体展示販売反対運動が起こっています。
 動物を商品のように店頭に並べて売ること自体、命を軽んじる行為であり、それが動物虐待であると言う考えからこのような運動が起こっているのだと思います。
 動物愛護の点で先進国ではペットショップに動物がいないところもあるそうです。そこにはアドバイザーみたいな人がいて、ペットを迎えたい人からインタビューを行いその家庭に合ったペットを選んでくれるそうです。日本のペットショップみたいに、「この子が良い」と自分達がその場で選んで買うことはできません。
 この反対運動は、ペットショップでの生体展示販売だけでなくネットなどの通販ももちろん反対しています。
 衝動買いや心構えのできてない人が購入することを防ぎ、パピーミルと言った悪徳業者を儲けさせるのを防ぐためです。パピーミルとは、劣悪な環境で動物が死ぬまで繁殖させ、ただひたすら金儲けのために動物を食い物にしている人達のことです。
 ペットショップの中にはパピーミルから動物を仕入れているお店があります。パピーミルと知っていて仕入れているショップもあれば、知らずに仕入れているショップもあります。私達が知らずにペットショップを介してパピーミルが繁殖した仔犬を購入した場合、劣悪な環境で生まれ育った仔犬ですから早々に死なれてしまうこともあります。また意図しなかったにせよ、そのような悪徳業者に儲けさせる助けをしてしまうことになります。
 もちろんペットショップの中には全て調査してちゃんとした繁殖業者からペットを仕入れ、販売まで適切に飼育しているショップもありますが、購入者側からすればペットショップと取り引きのある繁殖業者が見えない以上、ペットショップから犬を迎えることはお勧めできません。もちろん、ネット通販もお勧めできません。
 一番良いのは、保健所で処分されてしまう運命の子を引き取ることだと思いますが、純血種の仔犬を望む場合は動物管理センターでは見つからないことが多いかも知れません。
 その場合、自分達の家庭に合う犬種が決まったら、その犬種を専門に繁殖している業者(繁殖者:ブリーダー)を直接訪ねてみることをお勧めします。ブリーダーがどれくらい熱心に勉強しているか、どのような環境で繁殖しているか、母犬に無理な出産をさせていないか、本当に犬好きか、等々たくさん質問して犬舎内を見学して下さい。
 ポチくんを迎える前、私達はまだ犬の命の重さを十分に理解していませんでした。なのでペットショップも何ヶ所か回ってみました。しかし、コーギーと決めてからは「愛犬の友」の巻末を見て、我が家から見に行ける範囲のコーギーのブリーダーに全部電話してみました。複数犬種繁殖者1軒とコーギー専門犬舎2軒を見に行きました。
 決めたのは千葉の銚子にいるブリーダーさん。すごく勉強していてドッグショーのチャンピョン犬を多数出しており、母犬もその血統書も犬舎も見せてもらい、たくさんたくさん質問して誠実に答えてもらい、納得してそこからポチくんを迎えることに決めました。その時ポチくんは生後30日でした。2週間後に迎えに行きましたが、片道3時間半〜4時間かかりました。往復で丸一日がかり。家に着いた時は真っ暗でした。遠かったぁ。それでも今になってもその犬舎から迎えて良かったと思っています。ポチくんを迎えてからはどうしていいのかわからず、困った時にはいつでも何度でもブリーダーさんに電話しましたが、いつも丁寧にアドバイスをくれました。
 時間がかかると思いますが、信頼出来て後々までお付き合いができるブリーダーさんを見つけられることを願っています。
ワンコ仲間からのアドバイスでとても役に立ったこと
屋外でも室内でも排泄できるように
 「散歩の時にしか排泄しないようになると、天候の悪い時や病気の時にも外に出ないといけないので、家の中でも排泄できるようにしておいた方が良い。そのためには、トイレシーツで排泄するのが当たり前になっても誉めることを止めないで続けること」と言うアドバイスをワンコ仲間からもらいました。色々有用なアドバイスをもらいましたが、このアドバイスは本当に助かりました。
 外でしか排泄できなければ、台風が来てる時でも自分の体調が悪い時でも犬の体調が悪い時でも排泄のために散歩に出ないといけません。飼い主がインフルエンザで40℃近い熱が出ていても散歩に出なければなりません。犬の体調が悪い時、排泄のために外に出ることは犬にとって体力的に負担になります。夜中に排泄したくなった時には夜中に外に連れ出してやらねばなりません。飼い主が長時間家を空ける時、犬はその間排泄を我慢しなければなりません。
 トイレ排泄を誉め続けることで、たいていの子は室内でも排泄し続けてくれると思います。
 但し、家に犬のトイレを置いておくと家に臭いがつきます。
 また、大型犬の場合、排泄量が多いのでペットシーツでは対応できない場合があります。お家の事情や犬の排泄量を考えて、室内でも排泄できるようにするか、あるいは外でだけ排泄させるか決めた方が良いと思います。
粗相は叱らない
 これは最初失敗しました。最初に読んだ読み物が「粗相を叱る」派だったんです。家にポチくんを迎えてすぐはちゃんとトイレシーツでしてくれていたのに、一度粗相をして叱ってからは失敗率が急上昇。「最初はちゃんとやってくれていたのに、なぜだろう?」とわからなくなりました。そこでネットの掲示板で聞いてみたら、多くの方が「叱っちゃダメ」という意見でした。
 理由は、犬は「場所を間違えたことを叱られた」ことを理解しておらず、「オシッコしたこと自体を叱られて、どこでオシッコして良いのかわからなくなった」と誤解してしまうのだそうです。
 それからはアドバイス通り、ちゃんとトイレで出来た時は誉めて粗相は叱らないようにしました。それでもちゃんとできるようになるまでに1ヶ月半から2ヶ月くらいかかりました。
 だけど、バカなんですね、私が。食糞を叱ったんです。ウンチをトイレでした時、ちゃんと誉めました。でもその後、ウンチを口にした時に叱ったんです。私は「したことを誉めて」「食べた事を叱った」つもりだったのですが、またポチくんはウンチをしたこと自体を叱られたと誤解したようです。それからは隠れてウンチをするようになりました。リビングにいるとプ〜ンと臭ってくるのでおかしいなぁと思うと、キッチンとかテーブルの下とかにウンチをしていました。これもなおすのに時間がかかりました。
 さらにバカなんですね。私は同じ過ちを繰り返しました。ずっとトイレでちゃんと出来ていたのに、たまたま廊下でオシッコをした時に叱ってしまいました。もうトイレでできることが当たり前になっていましたから、「なんで今頃粗相なんかするの?」と思って叱ってしまいました。それからが大変でした。今度はもう大きくなっていましたからトイレじゃないところにオシッコをされると処理が大変。ポチくんはオシッコしたこと自体を叱られたと誤解していますから、どこでオシッコをして良いのか分からず、我慢できるだけ我慢して、ひどい時は24時間我慢していました。それで我慢できなくなったら部屋中ウロウロ歩き回っていました。どこでオシッコをしようか考えていたんですね。それで我慢出来ずにジョンジョロジョンジョロ、、、と大量に粗相。お互いに我慢比べです。やっとトイレシーツの上にやってくれた時、私は大喜びで大げさに誉め、おやつもあげました。これで分かってくれたかと思ったら、それはたまたまのことで、また次からは粗相の連続。だから、シーツで出来た時に誉めたこともポチくんにはなぜ誉められたのか分かっていなかったのでしょう。ポチくんにはオシッコをするのがいけないことだと思っているので、オシッコを誉められたことが変だと思っていたのです。こちらは場所が正しかったことを誉めていたのですが。
 「粗相は叱らないで無言・無表情で片づけ、正しくできた時に誉める」これを繰り返すのがトイレトレーニングが成功する早道だと思います。
甘え噛みは止めさせる
 昔、公園で仔犬を連れた飼い主さんから「今は甘え噛みをするけれど、自然になおるだろうから叱りはしないんですよ」と言われてびっくりしたことがありました。
 ご存知の通り、乳歯から永久歯に生え替わる前に歯がむずがゆくて、色んな物や家具、家の敷居、柱、人間の手などを噛みます。また犬にとって口は人間の手と同じような役割を果たします。手が自由に使えないので、結構口を使います。仔犬の時は噛む力自体は弱いのですが、歯がとがっているので噛まれると結構痛いです。
 ここで止めさせるべき甘え噛みは人の手を噛むことです。本来、犬は兄弟犬とじゃれ合って遊ぶうちに噛まれると痛いことを覚え、例え歯を当てても手加減するようになります。ですが、早くに親兄弟から離されているので、そういう遊びのうちに痛さを覚えることができません。なので、飼い主が躾をして噛むことを止めさせなければなりません。
 犬にとって「じゃれている」「遊んでいる」「甘え噛み」のつもりでも、飼い主以外の人にはただ「噛まれた」ことに過ぎません。「ごめんなさい」ですまないことがあります。また相手が子供の場合は例えちょっと歯が当たっただけでも「噛まれた」と言われることがあります。
 飼い犬が人を噛んだ場合、治療費や慰謝料を払って済めばまだ良いです。「責任を取れ」と言われることがあります。その場合の責任とは「処分しろ」と言うことです。実際にご近所でそういうことがありました。またネット仲間からも聞いたことがあります。人を噛んでしまったがために、その犬は責任を取って殺されてしまうんです。
 「絶対に人を噛まない」ようにしつけて下さい。
 しかし、例え「絶対に人を噛まない」ようにしつけていても、犬が「自分の命が危ない」と思う様な危険な目に合った場合は、自分を守ために相手に噛みつきます。飼い主の目の届かないところで、他人に危害を加えられそれに応戦して犬が噛みついたと言う例もあります。それでも犬の方が悪いとされます。だから、いつも飼い犬から目を離さない様にして下さい。、
                          更新日:2008年3月9日