蟻塚農園
 蟻塚農園
 
 最終更新日:2018年3月12日
 無農薬有機栽培をしている農家です。一番星のおじさんにグリーンアスパラを頂いてから、すっかりこの農園のお野菜が気に入りました。
 グリーンアスパラは1月〜4月末まで。2月くらいからホワイトアスパラの時期。7月〜8月はフルーツコーンが旬。
 アスパラは冬の寒い時期に少しずつ成長した物は味が濃いのだそうです。また、蟻塚農園はホワイトアスパラを本州で初めて作った農園です。
 昭和村の夏は昼と夜とで寒暖の差が大きいため、トウモロコシがうんと甘くなります。この農園が栽培しているサニーショコラという品種はフルーツコーンで甘みが強いのですが、甘くなると虫がつきやすく無農薬栽培であるためになおさら栽培が難しいそうです。苦労して育てられた作物は、やはり他では味わえない美味しさ。

 蟻塚農園のご主人は良く勉強されていて先を見る目があって意欲的で夢を持っておられます。我が家は作物だけでなく、蟻塚農園の人達も大ファンになってしまいました。また、農業は知力・耐力・精神力の三拍子が揃わないと成功しないのだと言うことも感じました。
 蟻塚農園は農業インターンシップ(就業体験)の受け入れ先になっていて作業場所の上に就業体験者の宿泊所を作っています。その宿泊所からの景色は絶景!農作業の後、こんなに景色の良いところで過ごせたら疲れもぶっ飛ぶでしょう。

 アスパラのビニールハウスの見学はこちら
 2014年の豪雪被害の様子はこちら
  2018年アスパラの季節 New  
 我が家は毎年アスパラの時期を楽しみにしていて、2月初旬からしばらくは昭和村に来るたびに蟻塚農園へ行っています。
 2018年も既に美味しいアスパラを食べましたよ。
 皆さんも甘〜〜〜いアスパラをぜひお取り寄せして下さい。
 テレビや雑誌の取材を何回も受けているほど有名な蟻塚農園の美味しいアスパラなんですよ。 
 
 
     
  アスパラの茹で方  
●ホワイトアスパラ(グリーンよりもかたい)
 根元の方から1/3〜1/2くらいは皮を剥く。特に根元から6〜7cmくらいの部分は厚めに皮を剥く。
 米のとぎ汁で沸騰してから3分(細いもの)〜4分(太いもの)くらいゆでる。楊枝が刺さるくらい柔らかくなればOK。
●グリーンアスパラ
 根元の方から5cmくらいは皮を剥く。水が沸騰してから1分半〜2分弱くらい茹でる。 
   
                                                   

一番星のおじさんから冬に頂いたグリーンアスパラ。こんなに瑞々しく甘いアスパラは食べたことがありませんでした。

ホワイトアスパラ。
袋のイラストは商標登録した「ガブちゃん」

サニーショコラ。可愛いイラスト(ガブちゃん)が描かれた袋入り。
 アスパラビニールハウスの見学
2014年2月1日  2010年1月30日  2010年2月27日 

 2014年2月1日にもアスパラのビニールハウスの中を見学させて頂きました。 

 お兄さんが持っている棒は、定規みたいな物で、この棒以上の長さの物を収穫しています。
 1本1本長さを見ながら、丁寧に収穫しています。とっても地道な作業です。
 




 2014年はホワイトアスパラの方が先に収穫されました。
 この写真を撮った時点では、グリーンもそろそろです。
 

 「えぐい」のと「甘い」の違いはいったい何なのか?聞いてみたところ、窒素がえぐみ(苦み)の原因になるとのこと。化学肥料を使うと窒素が増えるので、化学肥料を使わないのだそうです。
 それと、昭和村は寒暖差が大きいので、それも甘みを増す理由になっています。
 



 蟻塚農園は、テレビや雑誌の取材を何度も受けています。
 写真右は、フジテレビ「とくダネ」の天気の達人「天達」さんが「旬学旅行」と言うコーナーで取材に来た時のサインと似顔絵です。
 「旬学旅行」の初回放送に蟻塚農園が選ばれたのですよ。
 天達さんが描いた似顔絵はとっても良い記念ですね。
 
 2010年1月30日にアスパラを分けてもらいに伺ったところ、グリーンアスパラとホワイトアスパラのビニールハウスの中を見学させて下さいました。
 こんなに密集してアスパラが生えているのには驚きです。
 この時、グリーンアスパラのハウスの中は36.5℃でした。午後、気温が下がる前に右下のシートをアスパラにかぶせます。このシートは3重。これをかぶせる作業が大変だそうです。
 甘味を増すには温度差が必要ですが、凍ってしまうとダメだそうです。シートをかぶせるタイミングが遅れると凍ってしまいます。やっぱり美味しい物を作るのは手間がかかります。当たり前ですよね。

 ビニールハウスの中は20年くらい雑草を引き続けると雑草が生えなくなるそうです。このハウスは何年くらいなのかな。
 この中は無農薬。安全で美味しいアスパラがニョキニョキ!
 下の写真はホワイトアスパラのハウスです。
 作業をする時は下の写真のように赤い照明をつけますが、通常のビニールの内側に遮光用のビニールを張ってあるので真っ暗です。少しでも日光が入るとあっと言う間に緑色になってしまうそうです。入り口は遮光ビニールが重なり合って日光を厳重にさえぎっていました。
 グリーンアスパラのハウスより暖かく中は39℃ありました。グリーンもホワイトもハウスの中は暖房をしていません。日光だけでこんなに暖かくなります。外気温は15℃です。
 グリーンアスパラと同様に密集して生えています。どれも結構太くて美味しそうでした。
 2010年2月27日にまたアスパラのビニールハウスを見せて頂きました。今回は来シーズン用のちびアスパラです。可愛いでしょう? 昨年の12月に種をまいて現在茎の太さは1mmあるかないかくらいです。5月になったらポットに植え替え、秋(冬?)にハウス内の地面に植え替えます。この植え替えの作業がとっても大変だそうです。こんなに手間をかけてるのですから美味しい訳ですね。

作業場に掲げてあった蟻塚農園訓
一、笑顔は平和の基
一、勤労は生活の基
一、正直は信用の基
一、節食は健康の基
一、反省は進歩の基
一、忍耐は勝利の基

2014年2月14日の豪雪の被害 2月23日撮影




 緩やかな曲線を描いていた天井部分の骨組みが、雪の重みでヘアピン状に折れ曲がっていました。




  写真には撮っていませんが、頑丈な造りで屋根が開閉する立派なハウスもつぶれたそうです。




 元の形を残して無事だったのは、このハウスだけ。




 このハウスは左半分が残って、右半分はつぶれました。
 奥の方で残ったアスパラを収穫中。





 蟻塚農園はこんな美しい自然に囲まれています。





 その美しい自然とは対照的に、自然の厳しさを思い知らされる光景





 9日経ったのに、雪はまだこれだけ残っています。
 て、ことは、降った直後はいったいどれだけ積もっていたのでしょう?
 ビニールハウスは20年使わないと元が取れません。
 元が取れない時期にこのようなことになりました。
 さらには、この使えなくなったビニールハウスを撤去するのに、3棟で100万円くらいかかるそうです。
 あれよあれよと雪が積もってくるのを見て、ビニールを破ろうかと考えました。
 ビニールだって安くはありません。破れば、雪が中に落ちて作物がダメになってしまいます。
 また破る作業中に自分の上から雪が落ちてきて埋まる危険性もあります。
 破らなければハウスは倒壊するでしょう。
 作物を守るかハウスを守るか迷ったそうです。
 結局、どちらもダメになりました。
 迷っている時の気持ち、ハウスがつぶれて作物がダメになったところを見た時の気持ち、それを考えると泣けてきました。
 アスパラだって出荷が始まって間もない頃。しかも、一番美味しい時期です。
 なんで、こんな時に、、、、
 その上、苗もダメになってしまいました。
 「ハウスもなきゃ、苗もない。来年作物が作れない。」と言うご主人の言葉に胸がつかえました。